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薬指の標本

薬指の標本

 

「自由になんてなりたくないんです。この靴をはいたまま、標本室で、彼に封じ込められていたいんです」

この言葉を主人公は、夢見心地のふんわりと甘い気持ちに包まれて、だけど揺るぎない意志を持って言ったの、だろうか

靴は、彼女と彼女の愛する人を繋ぐ鎖

離れられない 自由にはなれない

彼女は愛する人の標本箱の中にいる

君は僕のためにある 私はすべてをあなたに、あげる